ドミトリ・シトコヴェツキのプロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第1番
N響で聴いてきました。
N響はこのところヴァイオリン協ではプロコNo.1協、ピアノ協ではブラームスNo.1協ばかりやっているような気がします。両方とも大好きな曲なので、いいのですが。
おそらくヒラリー・ハーン、ボリス・ベルキンに続き、N響で聴くのはこれで3回目です(その前にも聴いているかもしれないけれど忘れた)。
シトコヴェツキは父親が夭逝した天才ヴァイオリニスト、母親がベラ・ダビドヴィチ(チェルニー=ステファンスカが優勝したときのショパンコンクール第2位)です。若い頃ジュリアードへ留学し、そのまま亡命、母親も彼を追って亡命したようです。
今はもう50代後半になるわけですが、テンポ感は若いヴァイオリニストと違ってゆったりしたもの。でも原則として丁寧なので自分勝手にゆっくりしているという感じでもありません。音は実によく響きます。
ハーンちゃんが切れ味鋭く颯爽と曲に切り込んでいくのとはまた違った味わいがあります。最初は高音がかすれたり音程の取り方がやや不自然に思えたところもあったのですが、2楽章の中間部の処理など、聴いていて満足のゆくものでした。
アンコールはバッハ無伴奏。はっきりいってこちらの方が協奏曲よりもさらに良かったかもしれません。美しい。
ところで、ピアノ協奏曲に比べ、プロコのヴァイオリン協奏曲はこじんまりとしていますが、その分ムダが無く、曲としての完成度はより高い感じがします。ピアノ協奏曲は彼自身がピアノ弾きということもあって、いろいろな書法を一曲の中に詰め込んでしまった感が強いです(特に2、3番)。
☆シトコヴェツキのバッハ無伴奏
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